翅にあるタテヨコに走る線が連想させるところから命名されたのでしょう。
「イシガケ」なる単語があるのかと思って調べるとちゃんとあるのですね。漢字では石崖、斜面に石を組んで補強する構築物で、イシガキ(石垣)と似たような意味でした。石垣は城とか敷地の境界のような人工物で、石崖のほうがより自然に近く例えば地形上の法面を想像します。
ネットにはかっこ書きでイシガキチョウと記述されている記事も多く、言葉としてはイシガキ・・・のほうがポピュラーと思います。
将来的にはイシガキチョウ(イシガケチョウ)と記載されるようになる予感がします。
このチョウも汗ばんだ?指先に乗るのを拒まない
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南紀以南に分布することになっているのだが、例によってイシガケチョウも少しづつ生息域を拡大しているらしい。あと10年ぐらいしたら昆虫園に出かけなくても目にすることになるかも知れないな。ブーゲンビリアが庭先に咲いている環境も、最近は目新しくないし。
下の画像はどちらを向いていると思いますか。左下です!(ウソ)
開翅したとき後翅がきちんと揃っていると、恰も強そうな、極悪そうな虫が下を向いているように見えます。私は水棲昆虫のタイコウチを連想してしまいました。この擬態により、恐れをなした相手は逃げ出すか、自分の方が強いと思う相手、例えば鳥などは間違って擬態の頭の方を攻撃し、見事空振りするわけだ。
だが、後羽を少しでも開いてしまったり、一部破損するとこの模様が意味不明=石崖状態になってしまう。
こうやって、葉の裏にピタッと貼り付いている個体も多い。これも一つの自分を守る手段なのでしょう。