左右の林から滲出した水が小さなせせらぎを作り出し、上り加減の径に沿って流れています。
一年中流れが保持されるかわからない場所で、オニヤンマが産卵に余念ない様子でした。
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公園の他の場所で目にするオニヤンマが一定の領域をパトロールし、いつまで経っても止まらないのと大違い。強いて言えば止まる方の環境は斜面になっていて段々畑の様に花壇や日曜菜園がレイアウトされている、3D地形です。軽々と空中を泳いでいるようでも、斜面に沿って昇り降りするにはより多くのエネルギーを使うのと思われ、堂々としたオニヤンマも疲れてしまうのでしょう。
オニヤンマを見つけたら地形を確認すればよいでしょう・・・ 多分。
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。良く言うとトンボ界の帝王にふさわしく、別の見方では単に図体が大きくて小回りが効かないっていうのが実態かも知れません。
去年、一昨年と目にしている菜園に、今年も几帳面に出てきたオニヤンマです。成虫の寿命が1,2ヶ月ですからシーズンをまたいで生き永らえることは無くて、去年の個体と同じ可能性はゼロです。遺伝的に親世代が生活していた環境が一番なじむのでしょうか。
普段は単独で悠々と高い所を巡航しています。
少し低空に降りてきて木の枝を気にしだしたりすると、それが休憩の合図のように、日陰気味の場所を見つけてぶら下がって止まりますね。菜園の環境に変化が無ければ来年も再来年も同じ場所に現れたオニヤンマの報告ができるでしょう。ただし画像のトンボの子世代が羽化するのは5年後です。
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行方を追っていると暫くして高さ2mちょっとの枯枝に止まりました。飛び立ってもまた同じところに戻ってきます。
こちらは別の日に地表50cm位の草むらに止まったところ。ヤンマは以外にもこんな低いところに止まっていることが、往々にしてありますね。よほど注意深く歩かないことには気付きそうにない。
この日も達成するであろう真夏日(30℃)の暑さにはまだ少し間がある、午前8時半の涼しげなエメラルドグリーンでした。
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この個体はトンボの王者らしく、そぉっと近寄っても周りを巡っても動じません。斜面を何とか途中まで登って近寄れる場所だったのもラッキーでした。
一般的に蜻蛉の仲間で大きいものをヤンマと呼ぶようです。ヤンマの中で鬼のように大きいからオニヤンマになったのでしょう。タイトルの漢字表記は私の創作です。
本当はもう少し難しい字(鬼蜻蜒)やひねった字(馬大頭)もあります。前者は何となく理解できるとして、馬大頭は発想がかなり飛んでいます。一応馬は大きなものの代名詞、大頭(おおがしら)は集団の長を表すこともあるので、馬=オニ、大頭=ヤンマの関係かとも思います。しかしコオニヤンマもギンヤンマも「大頭」や「馬」の文字は使われていません。不思議です。