水辺とは縁がない大都会の街中で、な、なんとデパートに入って行く小さな生き物に気がつき、しゃがんでよく見るとこれがケラ
しょっちゅう人が行き来して踏まれてしまう可能性が大いにありです。なので手に取って一応証拠写真をスマホで撮り、その後一番近い植栽に放しました。
可能性として、この場所に隣接する花屋さんに草木あるいは土壌に紛れこんで運ばれのか、などと考えると、かわいそうですが彼が生まれた場所に戻ることはまず不可能でしょう。
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ただ、この小さな生命の生きている!感触を確かめてみたいだけなのでした。セミとかカミキリムシ、カエルなどもその仲間に入りますね。
逃がしてやると一目散に暗くて狭い場所を目指します。そんな場面を見ていて、最近のCMにあった、本当は狭所が好きなのに妻子の手前上広くて天井の高い家を手に入れてしまった(竹野内豊氏演じる)男の話を思い出しました。
私はほどほどに広い所が好きです。
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大人になってからは目にすることや、捕まえることからご無沙汰しているかわいい虫、ケラ(オケラ)でした。前翅はほんの飾りの様なもので、後翅も貧相に見え、地中生活に特化していることを窺わせます。
とは言え水辺近くに棲息して、泳ぐことも飛ぶことも跳ねることも潜ることも出来る万能選手です。忘れていました、もちろん歩くことも走ることも!出来ます。
一番の特徴はビロードのような滑らかな躰と、屈強な前足です。捕まえると前足を広げようとさかんに抵抗し、子供時代は恰好の遊び相手でした。
食性とか生態はモグラに近くて、英語では表題のように「モグラ+コオロギ」を意味する名前"Mole cricket"を頂戴しています。