相手が成虫ですからどのような時にどんな手段を使うのか興味がわきます。カメムシの動作が鈍いにしても、普通の状態で鞘翅の上あたりに産卵しては子が生き残れる可能性はありません。実際はカメムシの背に乗って、何かのはずみで宿主が翅を開いた瞬間に柔らかい腹部背中側に産卵するようです。
カメムシが翅を開くのを延々待つのは根気のいる仕事です。昆虫は飽きることを知らないようだから、そんなこと気にならないのでしょうか。あるいはもう少し能動的に、相手の翅を広げさせる技を知っていて、その奥の手を使っているのかも知れません。例えば毒まではいかない、しかし触れると痒みを催すような成分を一滴たらし、カメムシが翅を開かざるを得ない気分にさせるとか。
いずれにせよ卵を産むタイミングは瞬間勝負なのでしょうね。